自動車コラム
クルーズコントロールとは。機能や注意点を解説
クルーズコントロールとは。機能や注意点を解説
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クルーズコントロールの機能とは?
クルーズコントロールは、運転支援の機能です。
具体的には、ドライバーの運転中の負担を軽減する目的があります。
主に、クルーズコントロールは、高速道路など
一定の車間距離を保てる環境下において発揮できる機能です。
設定した速度を一定に保てるため、
ドライバー自身がアクセルを踏みっぱなしにする必要がなくなり、
疲労軽減に繋がります。
クルーズコントロールの仕組み
クルーズコントロールは、
「ミリ派レーダー」「カメラセンサー」をつかった仕組みです。
具体的には「ミリ波レーダー」で、
対象物(車や障害物など)との距離、角度、速度を測定し
車自身が考えて距離を保ちます。
「カメラセンサー」では、
カメラから道路状況、車両(前方)や障害物を認識して
車自身が距離などを確認できます。
特徴
・ミリ波レーダー:周波数の電波によって、濃霧・逆光などによる影響を受けにくい
・カメラセンサー:光化学式カメラセンサーは、ステレオカメラと単眼カメラの2種類がある
人間が実際に運転中行っている
「考えて」「動かす」「確認する」といった動作を
車が自動で行う技術はとてもすごいことです。
そして、ドライバーが気を付けるべきは、
クルーズコントロールを使う間でも周囲への注意を怠らないことや、
運転していることの意識を欠かないようにすることと言えるでしょう。
安全かつ運転が楽になるアシストしてくれるだけのため、
運転者は常に安全に対する意識を持つことが大切です。
クルーズコントロールは燃費に効果的?
クルーズコントロールを活用することで、燃費がよくなります。
理由は、アクセル操作を一定に保てるためです。
無駄のない加速や減速を自動的に行ってくれるため、車間距離を一定に保ちながら
走行してくれる間に燃費も良好に保てるのでクルーズコントロールを
活用すると良いと考えられます。
JAFの公式HPでは、次のような見解を発表しています。
『JAFユーザーテスト(JAF Mate2014年6月号掲載)では、
高速道路でACCを使用した場合と、
ACCを使用しない場合で燃費数値を比較測定した結果、
ACCを使用すると最大で12%も燃費数値が向上する結果となりました。』
(引用:JAF公式|ACC(車間距離制御装置)と燃費数値)
クルーズコントロールを使うことで、一定速度を自動的に保ってくれます。
そのため、ドライバーが人為的に行うアクセルコントロールや
ブレーキ操作よりも効率的に行えるため、結果的に燃費がよくなります。
クルーズコントロールの仲間?ACCとは
クルーズコントロールの技術は、
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)という
「追従型クルーズコントロール」でも採用し、
クルーズコントロールと比較するとより
精度が高いアシスト機能になりました。
ACCでは、車に搭載しているセンサーとコンピューターによって、
アクセル・ブレーキの操作を自動的に行います。
つまり、一定の速度を維持しながら前方を走行している車に
「追従」して、速度を調整しながら走り続ける機能です。
クルーズコントロールの活用場面とは?
クルーズコントロールが活用できる場面は次のようなものがあります。
・高速道路で使う
・高速道路の渋滞時に使う
・走るスピードが速くなりやすい人
それぞれについて簡単に解説します。
・高速道路で使う
クルーズコントロールの主な機能は、
速度を一定に保ったまま走り続けることです。
そのため、信号機のある一般道路ではなく、
信号機のない高速道路で活躍できます。
その理由は、一般道路にある信号機によって車が停車したり、
再び発進したりする「ストップ&ゴー」があると、
一定の速度を保ち続けることが難しいためです。
そのため、高速道路を使っての移動が多い方にとっては
便利で安全なアシスト機能と言えるでしょう。
・高速道路の渋滞時に使う
長期休暇のタイミングや年末年始など、
多くの人が移動するタイミングは高速道路でも渋滞が起きやすくなります。
時間帯を気にして出発したハズなのに
渋滞に引っかかってしまうという経験も少なくないでしょう。
そんな時に、クルーズコントロールを使うことで
車両の車間距離を保てるので、ドライバーにとっての負担が軽減できます。
クルーズコントロールの中でも、
「追従型クルーズコントロール(ACC)」であれば、
より負担が軽減できます。
追従型でも「全車速追従機能付き」の機能が
搭載しているものがおすすめです。
クルーズコントロールは、
30km/hよりも遅いスピードになると解除することもあるので、
クルーズコントロール付きの車を購入の際には、
どういったタイミングで解除するのかを確認しましょう。
・走るスピードが速くなりやすい人
高速道路や一般道路でも長い直線が続くような道路、
下り坂では、一般的にスピードが出てしまいやすい傾向があります。
そのため、スピードが出てしまう場面で
クルーズコントロール機能を活用しましょう。
一定の速度を保って走り続けてくれるため、
速度超過による危険運転を防止できます。
事故も未然に防げる他、スピード違反になりにくいためおすすめです。
クルーズコントロールは後付けできる?
クルーズコントロールは後付けで搭載可能なものもあります。
ただし、適合していない車種だった場合には搭載できないこと、
また、メーカーオプション・ディーラーなどで後付けは推奨していません。
後付けできる一般的に販売しているクルーズコントロールは、
電源を確保すること、敗戦処理が必要となるため、
業者に依頼して取り付けてもらう必要があります。
取り付け費用は、1~2万円前後です。
ただし、新車で購入した時は
クルーズコントロール機能が搭載できるモデルなどを選んで
購入するようにしましょう。
後付けしたクルーズコントロールが正しく機能しない可能性の他、
搭載しているモデルであれば、
既にプロの制作者の手によって車に搭載しているため、
一般的に安心して乗れるという点があります。
何かトラブルが起きた時に、
すぐに正しい対処をしてもらえるため、
より安全面の確保にも繋がります。
クルーズコントロールの使用上の注意点
クルーズコントロールの使用には、注意点があります。
各メーカーでも公式ホームページなどで
クルーズコントロールを使う時の注意点を解説しています。
具体的には、次の点に注意しましょう。
注意点
・悪天候、路面凍結、舗装整備していない道路での使用
・高速道路のカーブのきついシーンや合流・流出
それぞれについて簡単に解説します。
・悪天候、路面凍結、舗装整備していない道路での使用
クルーズコントロールは、
ミリ波レーダーや高機能のカメラが搭載している関係から、
濃霧や逆行があっても機能します。
その反面で、カメラが「白線」を認識できない大雪などの
悪天候や路面の凍結、舗装されていない道路では
機能が解除する可能性があります。
また、ゲリラ豪雨だった場合には
センサーの検知精度が下がる可能性もあるため、注意が必要です。
(車種によって、ワイパー速度を速めた結果、オフになることがあります。)
目視で安全確認ができない場合、
一般的に運転することが危険な状況でもありますが、
特にクルーズコントロールやACCなどを使わないようにしましょう。
・高速道路のカーブのきついシーンや合流・流出
高速道路でも、首都高などではカーブがきつい箇所があります。
追従型クルーズコントロールでは、
仮に、設定速度よりも遅く走行している場合、
カーブでは、前を走る車(前走車)がいないと判断し、
自動的に加速する恐れがあり危険です。
種類によっては、
ドライバーのステアリング操作によってカーブの曲がり度合いを検知し、
減速してくれるものもあります。
ただし、誤作動した場合とても危険となるので、注意しましょう。
また、合流や流出のシーンではドライバーがアクセル操作をしてください。
クルーズコントロール・ACCは、
高速道路の本線上(直線上)で使うことが前提です。
そのため、適切な車速になるまでは
ドライバーがブレーキ操作をして減速するようにしましょう。
クルーズコントロールの機能はとても便利で、
ドライバーの疲労軽減が期待できます。
その反面で、運転中の安全を100%守ってくれるというような
万能な機能ではないことを頭に入れておくことが大切です。
あくまでも、ドライバーは運転をしていて、
運転をしている時にサポートしてくれている機能が
クルーズコントロールであると思っておくことで、
いざという時の咄嗟の判断ができます。
また、使用上の注意などは各メーカーでも発表しているので
必ず確認をして安全なドライブを楽しみましょう。
以上、クルーズコントロールについて、いかがでしたか?
他にも情報を教えて欲しいという方はぜひお気軽に「
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それでは、また次回!