自動車コラム
パーキングアシスト機能
パーキングアシスト機能とは。最新技術などを紹介。
皆さんは、車の駐車は得意でしょうか。人によっては、
駐車が苦手で運転することが億劫になるかもしれません。
そんな時こそ活用したいのが「パーキングアシスト機能」です。
この記事では、パーキングアシスト機能についての解説や最新技術などを紹介します。
パーキングアシスト機能とは
パーキングアシスト機能は、
主に「駐車時、スムーズにできるようにアシスト」する機能のことです。
車種やメーカーによってアシストする範囲や機能が異なります。
日本では、「バック駐車」をすることが多く、
後ろに下がりながら駐車するのは、運転に慣れていたり、
テクニックをもっていたりすれば、不安になることなくできるかもしれませんが、
駐車時にうっかり傷をつけてしまうこともあることでしょう。
そんな時に、「パーキングアシスト機能」は、
ドライバーが駐車する時のサポートしてくれます。
車載カメラで駐車するスペースを感知、
スムーズに駐車できるようアシストしてくれるので、
苦手な人も安心して駐車できる点がメリットです。
2022年5月より、
新型車(令和4年5月以降の発売モデル)には
バックモニター装着義務となるため、
どの車でも駐車をする時の安心感が以前より増す傾向があるかもしれません。
(詳細:国土交通省|車両後退時の事故防止のための国際基準を導入します)
具体的には何をしてくれるの?
パーキングアシスト機能では、
具体的にどのようなことをしてくれるのでしょうか。
ここでは、大きく3種類のパーキングアシスト機能について紹介します。
3種類のパーキングアシスト機能
・ステアリング操作
・ステアリング操作とブレーキ
・ステアリング操作とブレーキ操作とシフト切り替え
パーキングアシスト機能の中でメインです。
ステアリング操作のみ自動制御で行います。
駐車したい範囲(場所)を指定し、
パーキングアシストのスイッチを押すことで始動します。
音声案内が流れ出し、
角度のコントロールや修正などをサポートしてもらえる点が特徴です。
運転手は、音声案内に従ってシフトやブレーキ操作を行い駐車ができます。
車に駐車を任せるのは不安かもしれませんが、
慣れてくると安心して駐車できるのでおすすめです。
・メリット:シフト・ブレーキ操作のみで駐車ができる
・デメリット:周囲の確認をした上で駐車する必要がある
ステアリング操作とブレーキ
ステアリング操作をアシストするだけでなく、
周囲との接触を回避する時にブレーキを自動制御で行います。
この機能では、メイン機能に加えて、万が一の時でも安心です。
シフト操作をするタイミングだけは、ドライバーが操作する関係から、
ブレーキ操作をする必要がありますが、基本的には自動制御のため車が操作します。
・メリット:周囲の確認も車と一緒にできる
・デメリット:シフト操作のタイミングは運転手の手が必要
ステアリング操作とブレーキ操作とシフト切り替え
全自動で、車が操作してくれる機能で、搭載している車は少ないのが現状です。
ステアリング操作だけでなく、ブレーキ・シフト操作など含め、
全て自動で行ってくれるのでドライバーは周囲の確認をしながら、
車に身をゆだねるだけでよくなります。
・メリット:ほぼ全自動で車に身をゆだねられる
・デメリット:システム介入要求にドライバーが対応する必要がある
最新技術ではこんなことまで!
パーキングアシスト機能には、
バック駐車時での活躍が大いに期待できるほか、
縦列駐車時に活躍するモードが搭載していることがあります。
車両に搭載している各種センサーやカメラ、
コンピューターの処理速度が速くなっているおかげで、
各段にドライバーの「駐車」をするストレスは減っているでしょう。
最新技術では、
車の外からスマートフォンを使って
駐車できるものも登場しています。
多少の不安を感じるかもしれませんが、
スマートフォンひとつで簡単に駐車できおすすめです。
各社の特徴をまとめ
トヨタ自動車では、
多くの車種にパーキングアシスト機能を搭載し、
安全をユーザーに届けています。
「スマートパノラマパーキングアシスト」は、白線の枠を検知し、
音声・画面ガイドによってステアリング操作をサポートし、
縦列駐車時でも対応しています。
また、「インテリジェントパーキングアシスト2」では、
狭い場所での切り替えし操作をサポートしてくれるので
安心して駐車ができます。
トヨタ自動車での最新パーキングアシストシステムは、
「アドバンストパーク」というもので、
駐車したいスペースの横に車を停めると、
ステアリング・アクセル・ブレーキ操作をアシストしてくれます。
ドライバーがするのはシフト操作のみで便利です。
車種によって、スマートフォンアプリからの遠隔駐車・出庫操作ができます。
日産自動車では、
「インテリジェントパーキングアシスト」や「プロパイロット パーキング」、
「プロパイロット リモート パーキング」などの
パーキングアシスト機能があります。
「プロパイロット パーキング」は、
ステアリング・アクセル・ブレーキ・シフト・パーキングブレーキの全てを
制御する支援システムです。(「インテリジェントパーキングアシスト」の上位システム)
日産自動車の最新パーキングアシストは、
専用の鍵による操作で車の外から駐車させられる
「プロパイロット リモート パーキング」機能が搭載されています。
(現在、アリアのみ)
ホンダは、
「スマートパノラマパーキングアシストシステム」という名称で、
バック駐車や縦列駐車時にステアリング操作をアシストしてくれます。
また、電気自動車にのみ搭載されているのが
「Hondaパーキングパイロット」という機能で、
区画線のないスペースでの駐車もアシストしてくれます。
主に、ステアリング操作・シフトチェンジ、加減速などを支援してくれます。
いかがでしょうか。
駐車は、運転の経験年数があっても
「苦手意識」がある人は多くいるかもしれません。
事故に繋がってしまったり、
大切な車を傷つけてしまったりすることなく駐車できたら、
それが一番です。
車側がサポートしてくれたらよいと思っていた人にとって、
最新技術は叶い過ぎたものかもしれません。
パーキングアシスト機能を活用して、
駐車に対する苦手意識を少しでも減らせたら良いですね。