自動車コラム
国産車、輸入車の違い
車を購入しようと思った時、国産車と輸入車であれば、どちらを選ぶか悩んだ経験ありませんか?国産車と輸入車では、それぞれにおいて良い点や悪い点があります。その中で、どういうポイントで選べば良いのでしょうか。この記事では、国産車と輸入車について「安全性能」「乗り心地」「維持費」「車両の価格差」の観点から違いを解説します。
安全性能はどちらがよいの?
車で移動をした時に安全であることは優先したいポイントではないでしょうか。安全性に対する考え方やポイントについては、国やメーカーによって違いが生じるのが現状です。
例えば、日本では車と人との事故を防ぐための安全対策が施されています。車に使う素材により、ボンネット・バンパーで衝突した時の衝撃(エネルギー)を吸収する役割があり、重要です。また、車そのものが衝撃を吸収してくれるため、車内に衝撃がいかないようになっています。
輸入車では、車同士の接触事故が起きた時を想定した安全対策が施されています。そのため、ボディそのものへの工夫や剛性を高める工夫を施している点が特徴的です。例えば、特殊な溶接でボディが取れないようにしていたり、フレームなどに厚みをつけ高剛性にしていたりします。
近年増えているシステムの「車線逸脱修正」や「衝突回避」などは、両者ともに導入されています。それぞれ考え方や状況に差異はあるものの、安全技術については向上している傾向があるため、どういった点で「安全」と考えるかによって検討することがおすすめです。
乗り心地はどちらがよい?
車の乗り心地は、どういう点で良いと言えるのでしょうか。人によって乗り心地が良く感じるポイントは違うかもしれませんが、一般的には次の点がある車が乗り心地が良いと考えられます。
・揺れが少なく騒音被害も少ない
・車内が広くゆったりと過ごせる
・走行性能が高く思い通りに運転ができる
上記に合わせて、シートの質がよかったり、車内の室温が快適であったりという点が含まれることもあるでしょう。また、車内の音楽を心地よく楽しめると良いといった点もオプションとして含まれるかもしれません。
国産車や輸入車においては、高速道路で出せる最高速度の違いなどによって強みが違う傾向があります。また、ボディサイズについても日本国内を走らせるには大きく感じてしまう車であっても、広大な大地を走る国においては丁度よい点なども違いとして挙げられます。
揺れが少ない車の特徴は、サスペンションというパーツが高性能である点です。道路からの衝撃を吸収したり、ロードノイズを吸収してくれたりするのがサスペンションの役割と言えます。国産車は、一般的に街乗りにおいて設計されている傾向があり、ちょっとした道の揺れに対しては少なく済みます。しかしながら、高速道路などの高い速度域で走る場面においては、輸入車の方がサスペンションが機能する傾向があるため、どういうシーンで車を使用することがあるかという点での検討をしましょう。
ドライバーが自由自在に動かせると心地よく感じられるため、走行性能が高いといった判断ができます。アクセルの踏み込み方によりスムーズな加速ができたり、ハンドリング性能が高く自由に操れたりすると、車体が振られにくくなるため快適に過ごせる傾向があります。
また、車内空間の広さについては、乗員数の想定によって検討することがおすすめです。大きい車であれば、人数に関係なくゆったり過ごせます。しかし、運転をする際に狭い道を走ることが難しく感じるかもしれません。必要な広さをもつ車を選ぶことがおすすめです。傾向としては、日本車の方がコンパクトな車であっても車内空間が広い傾向があります。
乗り心地の良さは、ドライバーと一緒にご家族など同乗予定の方を一緒に連れて試乗すると検討しやすくなります。
維持費は国産/外車どちらが高い?
車を所有する時は、購入時の費用だけでなく維持費というものがかかります。一般的には、「税金」「保険料」「ガソリン代(燃料費)」がかかり、そこにプラスして「メンテナンス費用」も含まれるため、忘れないようにしましょう。
よく、輸入車の方が維持費が高いと聞くことがあるかもしれません。しかしながら、乗車している車種やガソリン種によって異なる点があります。修理費については、国産車であればパーツの交換時にかかる費用が輸入車よりも安く済むかもしれません。パーツを海外から取り寄せる必要があるため、国産車よりも輸入車の方が高くなってしまうのです。
実際、細かい点を考えてみると輸入車の方が維持費がかかってしまう可能性があります。しかしながら、車の使用状況などによっても変わるので一概には言い切れません。
国産と外車の車両価格差は?
輸入車を国内で購入を検討した時、「正規輸入車」「並行輸入車」「現地生産車」といった場所もしくは、中古車を購入する方法があります。
・正規輸入車:海外のメーカーと直接契約を交わした輸入元を経由して販売する方法。正規ディーラーが販売しているため安心して購入ができる。
・並行輸入車:正規輸入車とは違う経由方法で輸入し販売する方法。正規輸入車以外の仕様となったモデルを購入できる。購入費が抑えられるメリットがある。
・現地生産車:国内の自動車メーカーで海外生産モデルを販売する方法。海外仕様の国内モデルを購入できる。しかしながら、並行輸入車よりも購入価格が高くなる可能性がある。
国産車と比較すると高額な印象がありますが、車体価格そのものは一般的な車両と変わらない可能性があります。しかし、輸入時にかかる輸送費など車両価格にプラスしてかかる費用によって、結果として国産車よりも購入価格が高くなってしまう可能性があります。
どちらを購入するか迷ったら生活スタイルで検討しよう
車の購入に迷った時は、どういったライフスタイルで車を使用しているかによって検討しましょう。街乗りで使用する場合と大家族で旅行するために使用する場合とでは、使用状況が異なります。また、高速道路を移動する場面が多いのか、一般道路を移動する場面が多いのかという点でも乗り心地に差が生じます。総括して考えた時には、どういう車に乗りたいかを考えてみると、必然的に購入すると良い車が絞れるのでおすすめです。両者のメリットとデメリットを鑑みてご検討ください。