自動車コラム
自動車内でもWi-Fiを使いたい方必見!その方法と○と✕
自動車内でWi-Fiを利用する方法
今、スマートフォンの普及に伴い、車内でも音楽再生アプリやナビアプリなどを使用することが増えています。
利便性が高まる一方で、契約内容によってはデータ通信量を制限いっぱいまで使ってしまったり、通信費用が高くなってしまったりするかもしれません。そんな時にこそ、自動車内にWi-Fiを搭載することで問題は解決します。
具体的に、Wi-Fiを利用する方法について3点紹介します。
車載専用Wi-Fiルーター
車載専用のWi-Fiルーターが販売されており、自動車内にWi-Fiの電波を安定的に飛ばせるので注目が集まってます。車載専用のため、車内のシガーソケットに差し込むことで使えます。別途、Wi-Fi回線を契約しなくてはいけませんが、通信速度はモバイルWi-Fiくらいの速度があるため快適です。
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターは、一般的に多くの方が利用しているWi-Fiルーターかと思います。現在は、屋外でも公共Wi-Fiを利用できるようになっていますが、不安定な点やセキュリティ面で脆弱なため、自分でモバイルWi-Fiを持ち歩く方も多くいるのが実情です。
テザリング
テザリングは、もしかしたら聞き馴染みのないものかもしれません。主に、スマートフォンやタブレット端末のデータ通信機能を用いて、他端末からWi-Fiを利用する方法です。テザリングを用いることで、未契約の端末でもインターネットに繋げられるので、未契約端末から様々なアプリをそのまま使用できます。
それぞれのメリット・デメリット
車載専用Wi-Fiルーター
車内で使うことを想定した設計になっているので、コンパクトな本体であったり、走行中の振動や長時間使用による熱暴走などの影響を受けないので心配なく使えるのでおすすめです。その反面で、シガーソケットから電源をもらうという点から、使用できるタイミング・場所が限られます。
メリット
● コンパクト
● 走行中の振動・熱暴走を受けない
● 安定的な回線速度
デメリット
● 原則、エンジン始動中しか使えない
● バッテリー上がりした状態の車では使えない
● 車から離れると使えない
モバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターは、持ち運べるWi-Fiという点からどこでも使えるのが魅力的です。通信速度も文句ない程度の速さを提供してくれるものもあります。ただし、電波が弱い場所では繋がりにくいことやデータ使用量の制限がある場合は、容量を超えた場合に使えない・速度が低速になるかもしれません。
メリット
● 安定的な回線速度
● 車内以外でも使える
デメリット
● トンネルなど電波が不安定な場所では途切れてしまう
● 通信制限のある契約内容がある
テザリング
テザリングでは、お持ちのスマートフォンなどの端末がWi-Fiルーターとなる方法です。スマートフォンのデータ通信機能を活用することで、データを安定的な速度でやり取りができます。ただし、データ容量に限界があったり、料金が高くなってしまったりする恐れがあります。
メリット
● データ通信機能のある端末を持っていれば使える
● 安定的な回線速度
デメリット
● 親機(元となるスマートフォン端末)の通信量のデータ容量がいっぱいになる
● 使える容量を増やす・追加で容量を購入するなど費用面で高くなる恐れがある
● 複数台を繋げると速度が遅くなる可能性がある
今後の展望
車内にWi-Fiを搭載する点については、アメリカなどでは当たり前となっています。その理由として、日本でも導入が進められているリモートワークなどにより、いつどこでもどんな場所をオフィスとして使える環境が必要であることも一つでしょう。車の中で、ちょっとした作業や調べものなどが行える環境であれば、よりビジネスシーンでも活躍が期待でき、また、ドライブ中の利便性・快適性が各段に上がります。
テザリング・モバイルWi-Fiルーターなどがあれば、車内以外でも仕事ができるようになるものの、車を利用するシーンが多い人にとっては、車内でも利用できた方が良いでしょう。データ通信量を使い過ぎないことや安定した通信速度・環境が必要である場合などでは、特に車載できるWi-Fiルーターの搭載がおすすめです。
アメリカのゼネラルモーターズでは、2014年から車内のWi-Fiサービスを提供スタートするようになり、2020年10月時点では、契約数が100万件を超える盛況を見せています。今後、日本国内でもこのようなサービス提供やWi-Fi環境を整えていくことが期待できます。
車内にWi-Fiを搭載して快適に過ごそう!
車内にWi-Fiを搭載する時には、自分の使用用途に応じたものを選択することがおすすめです。場所を選ばずに安定した通信環境を整えたい場合は、モバイルWi-Fiルーターを使用し、走行中でもWi-Fiを使いたい環境にある人(コネクテッドサービス・ナビアプリ)車載専用Wi-Fiを使用するようにしましょう。今後、アメリカで取り組んでいる車内にWi-Fiサービスなどを受け、日本でもこのようなサービスが発展していくのではないかと期待できます。車内にWi-Fi環境を整えて、ドライブ中の楽しみを増やしましょう。