自動車コラム
車のナンバーの番号の違い、番号による車の用途
車のナンバーには、複数の種類があります。番号によって車の種類が決まっていることをご存じでしょうか。一般的には、5ナンバーや3ナンバーの車に乗っている方がたくさんいるのではないかと思います。この記事では、車のナンバーの違いや使用用途について解説します。SUVのナンバーは、いくつの番号が一般的なのでしょうか。
車のナンバーの意味、番号の違いによる用途
車のナンバーは、記載されている文字・数字に意味があります。例えば、次のような点がナンバーを見るとわかる仕組みです。
・地名:管轄運輸支局や自動車検査場を意味している
・地名横にある数字や平仮名:分類番号。車両の用途を示している
・一連指定番号:車両を識別するために必要な番号
詳しくどのようなものがあるのか紹介します。
【分類番号の種類】
・1ナンバー:普通貨物自動車
・2ナンバー:普通乗合自動車
・3ナンバー:普通乗用自動車
・4ナンバー:小型貨物自動車
・5ナンバー:小型乗用自動車、乗合自動車
・8ナンバー:特種用途自動車(パトカーなど)
・9ナンバー:大型特殊自動車
・0ナンバー:建設機械の大型特殊自動車(フォークリフトなど)
【平仮名の種類】
・普通乗用車:さ行(し以外)、た行、な行、は行(へ以外)、ま行、や行(よ以外)、ら行(れ以外)
・軽自動車(乗用車):あ行(お以外)、か行、さ行(し以外)、た行、な行、は行(へ以外)、ま行、や行、ら行(れ以外)、を
・レンタカー用:わ、れ
・事業用:あ行(お以外)、か行、を
・軽自動車(事業用):り、れ
・貸出用軽自動車:わ
・日本国籍のない軍人車両:よ
【アルファベット】
米軍関係車両はアルファベットが使われます。
・日本国内で調達した個人の車:Y
・非課税車両:E、H、K、M
・本国から持ち込んだ個人の車:T
・オートバイ、軽自動車:A、B
【使われていない平仮名】
・「お」:あ、す、むと形が似ているため、「を」を使う。
・「ん」:発音しにくいため
・「へ」「し」:屁や死など、連想させるものがあるため
・「ゑ」「ゐ」:旧仮名遣いのため使用しない
【一連指定番号】
・「・・・1」から「9999」までの数字で、順番に交付されるのが一般的です。希望ナンバーで好きな数字を選べる点も魅力的です。ただし、死などを連想させる数字は選べません。
このような違いがあることを知ると、車両ナンバーを見たときに車種の区別がしやすくなるため、覚えておきましょう。
車のナンバーの決め方
車のナンバーは、希望ナンバーを除き平仮名と数字の組み合わせによって決められています。車を購入した際には、自動的に決められます。ナンバーを好きな数字にする場合は、希望ナンバーを申し込み、人気のある番号でなければ決定できますが、人気がある場合には抽選となるので注意しましょう。
希望ナンバーは、多くの場合次のような内容で決めます。
・縁起がいい数字や風水で運気があがる数字
・誕生日や記念日
・語呂合わせ
・ゾロ目やミラーなど見ばえがいい数字
反対に次のような番号は希望ナンバーに選ばない方がよいでしょう。
・縁起が悪く死などを連想するような数字(選べない場合があります)
・暗証番号や個人情報につながる数字
希望ナンバーについては、以下の条件を満たす方は申請ができます。
・新規登録の場合
・転居・名義変更をともなう場合
・ナンバープレートを破損した場合
普通自動車や軽自動車のみで、バイク・事業用軽自動車は取得ができないため注意してください。
一般的には、車を購入した際に販売店が代行してくれる場合が多くあります。自分で申請する場合には、「希望番号予約センター」の窓口・WEBサイトにて申請しましょう。申請及び交付手数料の支払いが完了したあと、運輸支局などで変更手続きをしてください。
申請したあとは、抽選が不要である場合には1週間程度で交付されます。抽選の場合は、月曜日の翌週以降となる傾向が多くあります。交付料金は車種・地域によって異なるため、事前に確認してください。
図柄入りナンバープレート
ナンバープレートは、数字だけでなく図柄がデザインされたものもあります。申し込みをすると図柄が入ったナンバープレートを装着できます。
・地方版図柄入り
【第1弾 申込開始】平成30年10月1日~(事前申込:平成30年9月4日~)
【第2弾 申込開始】令和2年5月11日~(事前申込:令和2年4月13日~)
・花の図柄入り
【交付期間】令和4年4月18日〜令和9年4月30日
【事前申込】令和4年3月22日〜
それぞれのナンバーでは、日本を元気にしようといった目的や地域振興などの目的をもってデザインされています。交付料金は、地域によって異なるため事前に確認が必要です。また、受注生産のため使用する際には事前予約(申し込み)が必要となるので覚えておきましょう。
ナンバープレートは使用終了後、不正使用防止のため穴を開けて記念に保存ができます。
ナンバーって変更できるの?
自動的に交付された番号が風水で不吉だった・・・といった個人的な理由であっても交換可能です。
ナンバープレートは、運輸支局で申請すると変更できます。
【申請の流れ】
1.運輸支局で申請用紙に記入
2.登録手数料の支払い(印紙の購入)
3.必要書類の提出
4.新しい車検証の受け取り
5.運輸支局内にある自動車税事務所へナンバープレート変更完了を申告
6.古いナンバープレートを返却し、新しいナンバープレートを購入
7.新しいナンバープレートを装着
【必要書類】
・自動車検査証(原本)
・所有車の印鑑(代理の場合、委任状)
・住民票の写し
・車庫証明証
・申請用紙
・手数料納付書
・自動車税申告書
字光式のナンバープレートにする場合は、上記の書類に合わせて字光式ナンバープレート交付願いを申請します。
年末年始など混雑する時期では申請に時間がかかるかもしれません。そのため、事前に混雑予想を確認すると安心です。
まとめ
ナンバープレートは、車の種類別に識別番号が振られています。また、平仮名についても車種別で決まっているため、覚えておくとナンバープレートの見方が変わります。自由にナンバープレートは変更できるため、もし数字を変えたい場合は運輸支局で申請しましょう。希望ナンバーについては、人気が高い場合、抽選が必要になるため覚えておいてください。