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災害時の車の活用法と注意点

お悩みスッキリ

2024.02.20

近年、自然災害や地震などによる災害が多く起こっています。車を所有している方は、避難するときや避難場所に車を選ぶこともあるでしょう。本コラムでは、災害時で車を活用する方法や注意点について解説します。災害発生時に、車を所有している方はどのように活用したらよいのでしょうか。




目次






災害が起きた!車で逃げる?徒歩で逃げる?

災害が発生したタイミングは、急いで現場から離れ安全な場所に身を置きたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、災害が起きたときは、どのように逃げるのがよいのでしょうか。総務省消防庁では、避難をするときは原則的に徒歩での避難が望ましいとされています。車で避難をすると、渋滞の原因になる可能性が高いためです。万が一、渋滞の原因となった場合、消防車や救急車の通行が困難になり支障を及ぼす可能性があります。避難所に指定されている場所へ徒歩で避難しましょう。

しかし、災害によって普段歩く道が歩きにくくなっていたり、危険な状態になっていたりする可能性があります。足元に気を付けて、持ち出す荷物は最低限のものに収め、動きやすい服装で避難をしましょう。



災害時の車中泊の注意

車中泊のメリットとデメリット、注意点について解説します。

まず、メリットは以下の通りです。

【車中泊のメリット】
・プライバシーを確保できる
・避難生活を快適に過ごせる
・家族単位でまとまって移動ができる

車中泊では、食材や衣服、衛生用品、生活用品などを整えておけば、快適に過ごせます。避難場所での生活よりもストレスなく生活ができます。また、プライバシーも保護できるため、その点も大きなメリットです。

デメリットは以下の通りです。

【車中泊のデメリット】
・ガソリン切れの可能性
・健康被害が起こる可能性
・駐車場所を検討する

ガソリン切れになってしまえば、移動できず車内で快適に過ごすことも難しいでしょう。また、長い時間同じ姿勢で過ごすことによってエコノミー症候群になる可能性も考えられます。これらのデメリットを解消するために注意すべきポイントを解説します。

【車中泊の注意点】
・同じ姿勢を6時間以上取らない
・車外に出て4~5時間歩く
・季節に応じて対策をする
・水分補給を艇的にする
・エンジンをかけっぱなしにしない
・安全な場所に駐車する

車中泊では、同じ姿勢を長時間取ることは避けましょう。長時間同じ姿勢のままでいると、エコノミー症候群になる可能性があります。そのため、定期的に外に出て歩いたり、座った状態でも足を意識的に動かしたりしましょう。また、エンジンのかけっぱなしは一酸化炭素中毒になる危険性があります。夏場では、熱中症になる危険もあるため水分補給を徹底しましょう。併せて、定期的に車内の換気をすることも大切です。



車中泊と避難所どちらにしたらいいの?

車中泊と避難所への避難はどちらにすべきなのでしょうか。2020年のセゾン自動車火災保険株式会社による調査では、車中泊経験の6割が屋内避難を選びたいとの結果が出ている。プライベート確保ができる利点はあるものの、日頃の準備不足によって過ごしにくい傾向があるようです。そのため、防災具を車内に準備しておくと安心でしょう。

しかしながら、避難所での避難生活もストレスが溜まることは間違いありません。あくまでも、一時的な退避にしてください。もし、自宅の場所がハザードマップで危険区域に該当している場合や自宅にいる方が危険な場合は、避難場所の利用や車中泊などで身の安全を確保しましょう。

つまり、地域的状況やご自身の環境に応じて避難場所を検討してください。大切なのは、安全に避難することです。



避難時暖房/冷房のためのアイドリングマナーは?

車中泊をするときや避難をするときは、一般的にアイドリングストップが基本です。しかしながら、季節によってエアコンの使用が必要な場合もあります。

具体的には以下の通りです。

【季節に応じたポイント】 ・夏:車内の温度が高くなるため、熱中症のリスクが高まります。日陰に駐車したり、こまめな換気や水分補給をしたりすることが大切です。適宜、エアコンを点けて車内を涼しくしておきましょう。
・冬:車内をしっかり温めて防寒対策しておくと低体温症を予防できます。しかし、マフラーが雪などで塞がれていると一酸化炭素中毒の危険があるため注意してください。

周囲への配慮も守ったうえで、車内のエアコンを適切に活用しましょう。



まとめ:災害時はアイドリングマナーを考えて安全と健康を守ろう!

災害時は、車を正しく利用することで安全かつ健康を守れます。車を使った避難は、プライベートを確保できるものの、準備が整っていないと不便なシーンもあります。また、定期的に歩いたり水分補給をしたりすることが大切です。基本的に、避難所への移動は車を使用せず徒歩移動を守って、状況に応じて車移動や車中泊をご検討ください。



総務省消防庁:https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/lat/later33.html