自動車コラム
ハイブリッド、ガソリン、ディーゼルそれぞれのコスト比較と利便性
クルマには、ハイブリッドやガソリン、ディーゼルなどの種類があります。環境保全の観点から、ハイブリッドや電気自動車がメインとなっていくことが予想されていますが、ガソリンやディーゼルなどの違いや利便性についてご存じでしょうか。本コラムでは、これらのコスト比較や利便性について解説するので、ご参考にしてください。
電気代と給油料金の違い
まずは、ハイブリッド、ガソリン、ディーゼルそれぞれの特徴について解説します。
【それぞれの特徴】
・ハイブリッド:ガソリンエンジンと電気モーターを使って動かす
・ガソリン:ガソリンと空気が混ざった混合気を圧縮し燃焼させて動かす
・ディーゼル:燃料をシリンダー内で燃焼させて動かす
ざっくりと分けた場合、これらの違いがあります。実際、環境を守るためには電気自動車やハイブリッドを活用するほうがよいです。しかし、クルマを持つことでかかる費用はどのように違ってくるのでしょうか。
具体的に、電気代や給油料金について解説します。
【かかる諸費用や給油料金の違い】
・ハイブリッド:ガソリン車と同じくレギュラーもしくはハイオクを給油する。
・ガソリン:油種はレギュラーもしくはハイオクになり、軽油と比較すると高い傾向にある。
・ディーゼル:油種が軽油となり、レギュラーガソリンより安く済む傾向にある。
ハイブリッドでは、走行中に生じたエネルギーを活用して走らせているので、ガソリン車と同様の油種を給油する必要があります。車種によって、レギュラーかハイオクかが異なりますが、一般的に日本車の場合はレギュラーが多いです。燃費性能で考えると、ハイブリッドは効率的に動かせるため、燃費効率が高い傾向もあります。
ハイブリッドでも、PHEVモデルの場合はプラグで充電可能なバッテリーを搭載しているため、電気代がかかるといった点もあります。自宅にクルマを充電させるためのプラグを設置するといった費用がかかってしまうかもしれません。しかし、動かさない間は充電できるため万が一ガソリンがない状態でも走らせられる点がメリットです。
ガソリンスタンドと充電スタンド普及率
クルマを所有していると、必要となるのがスタンドです。現状、ガソリンスタンドと充電スタンドの普及率はどのようになっているのでしょうか。
【スタンドの普及率】
・ガソリンスタンド:約2万件(22年度末)
・充電スタンド:約2万件(23年度末)
どちらも大きな差がなく、電気スタンドの設置が増えています。一方、ガソリンスタンドは、老朽化や経営不振などによって閉鎖している箇所もあるため、一時期は減っている様子もありました。
電気スタンドに至っては、2030年までに充電スタンドを30万台設置することを政府は目標にしています。コンビニやスーパー、ショッピングモールなどにも設置されているので見かけることも増えているのではないでしょうか。
もし、電気自動車を購入した場合であっても、充電場所がない!と困ることはありません。
バッテリーの交換にかかる費用
クルマには、バッテリー(電池)が搭載されています。走行させるときに充電をして、車内のエアコンやオーディオを動かしたり、ヘッドライトをつけたりします。また、電気自動車はバッテリーに充電をして走らせるので、とても重要なパーツといえるでしょう。
具体的に、バッテリーの交換費用やタイミングについて紹介します。
・電気自動車:使用年数が8~10年程度で約30~100万円程度
・ハイブリッド:使用年数は、駆動用が5~8年程度、補機が3~4年程度で、約20~60万程度
・ガソリン、ディーゼル:使用年数が2~4年程度で約4千~4万円程度
上記の費用に工賃などもプラスされる場合があります。
メンテナンスの違い
クルマは、定期的なメンテナンスが必要です。車種によって、メンテナンス内容が大きく変わることはありません。そのため定期点検を受けることや日常点検を実施することなど、普通自動車のメンテナンスをしましょう。
近い将来、電気自動車をメインとした点検項目が増える可能性もあるため、最新情報を集めることは忘れないでください。
まとめ
クルマには、ハイブリッドやガソリン、ディーゼルなど様々な種類があります。環境問題に関連して、電気自動車のみの社会になりますが、現状は乗りたい車種に乗るとよいでしょう。そのうえで、それぞれの特徴を踏まえて検討すると利便性のあるクルマを選べます。日常生活がクルマによって豊かになるので、ぜひご検討ください。