自動車コラム
目が行き届きずらい、車の下回り

皆さんは、車の下回りはどのようにお手入れしていますか?洗車のときにタイヤ周りは洗えても、下回りまではお手入れが行き届かないことのほうが多いでしょう。また、下回りにはどういったものがあるのか、よく分かってない方も多いと思います。本コラムでは、下回りのお手入れや定期点検の方法などについて解説します。ぜひ、ご参考にしてください。
目次
下回りには何があるの?
そもそも車の下回りには一体どういったものがあるのでしょうか。具体的に、車の下回りについて紹介します。
【車の下回り】
・エンジンの最下層を指す
・コンロッド、クランク、クランクケースの総称
車のボディで一番道路からの影響を受けやすい部分といえます。例えば、雪が降ったときに撒かれる融雪剤がタイヤなどで跳ねて付着し、放置をするとサビてしまうといった影響を受けてしまうのです。そのため、定期的に融雪剤を取り除くために洗車をすることが望ましいとされています。
下回りにあるパーツそれぞれについて簡単に解説します。
①コンロッド:エンジンを動かすためのクランクシャフトに回転運動をさせるパーツ
②クランク:クランクは、クランクシャフトのことで複数のコンロッドと繋がり大きな回転運動を発生させるパーツ
③クランクケース:クランクのある部分で、シリンダーよりも下に位置してるパーツ
以上のことから下回りは基本的に一般の方が点検・チェックをするには少々難しい部分かもしれません。もし、下回りを点検・清掃したい場合がプロの方へ依頼することをすすめします。
知らない間に傷ついているのはなぜ?

車の下回りは、気づくと傷がついていたり汚れていたりする場所です。丁寧な運転を心がけているのに傷がついていると落ち込んでしまうこともあるかもしれません。ここでは、なぜ知らない間に傷がついているのかという点について紹介します。
【傷がついてしまう理由】
①道路にある砂や泥、小石などがタイヤによって弾かれてぶつかる
②低床低重心車の場合、坂道で擦ってしまったりうっかりぶつけてしまったりする
③道路からの衝撃を受けやすい場所
以上の点から、下回りに傷や汚れがついてしまうことがわかります。
どのようにしたら防げるのでしょうか。
【下回りを労わる走り方】
①急な坂道などでの徐行運転
②段差を越えるときに斜め進入をする
基本的に車高が低めの車両などは段差を乗り越えるときに斜めで進入するようなシーンを目撃することがあるかもしれません。実際、斜めで進入をすると下回りを擦りにくくなるのでおすすめです。タイヤを一段ずつ段差に乗せるイメージで走りましょう。
また、急な坂道やカーブなどで徐行を心がけると飛び石や下回りを擦ってしまうといったことをある程度防げます。
走らせ方だけでなく、車両の高さ(車高)を高めにセッティングするといった方法もあります。しかし、車高を変える作業はプロの方に依頼することが望ましいため、下回りを傷つけてしまうことに悩まれている方は、ぜひご相談ください。
車の下から何かが漏れているのは危険なサイン

車の下から液体などが漏れ出ているときは注意が必要です。ここでは、どのような液体が漏れていたら危険なのか紹介します。
【漏れ出ていたら危険なもの】
①ピンク、グリーン、ブルーなどの色がある液体:エンジンの冷却水が漏れ出ている可能性があり、オーバーヒートする可能性があります。
②タイヤの裏側付近から出ている黄色(ほぼ透明に近い)の液体:ブレーキフルードが漏れ出ている可能性があり、ブレーキが利かなくなってしまうかもしれません。
③エンジンルームの中央付近から漏れ出ている黒・茶色の液体で異臭がある:オイルが漏れ出ている可能性があり、エンジンやトランスミッションにトラブルが起きるかもしれません。
④ガソリン臭い液体:燃料が漏れている可能性があります。
以上の漏れ出ていたら危険なものについては、発見次第、整備工場などで修理・点検を依頼しましょう。車が動かなくなってしまうだけでなく、事故につながる可能性もあります。
反対に、危険のない液体もあります。それは、助手席下あたりやマフラーの付近で無色透明・粘り気のないものなどです。これは、水が漏れ出ている可能性があります。この水は、エアコンを使用したときに排水された除湿した水分や排気ガスに含まれた水分が漏れ出ています。これらは、危険なものではないので安心してください。
お手入れって何ができるの?

車の下回りは、どのようにお手入れしたらよいのでしょうか。車の下回りは、掃除しにくく洗車も難しい場合があります。しかし、定期的に車の汚れを取らないとボディにどういったことが起きているか確認しにくい状態になってしまいます。
【洗車しておくとよいこと】
・小石やゴミによる傷に気づける
・融雪剤などを洗い流せる
以上のことから、こまめな洗車はしておくとよいと言えます。また、サビている部分の発見などもできるため、こまめに洗車をしたうえで点検や修理に出しましょう。
まとめ:車の下回りも定期点検でチェックしよう
車のガラスは油膜によって汚れが付着すると、対向車や街灯などの光を乱反射させます。そのほか、ワイパーのビビリ音の原因になるため、定期的に洗車をすることが必要です。また、ガラスコーティングなどをして汚れがつきにくくなるよう工夫も必要でしょう。油膜落としやガラスコーティングなどはDIYでもできますが、プロの方にお願いする方がきれいに仕上がるのでおすすめです。フロントガラスをきれいにして、視界良好の状態も保ちましょう。