自動車コラム

車検は、必ず受けなくてはならない点検です。有効期限が決まっているため、期日を過ぎる前に受けなくてはなりません。整備工場やディーラーによっては、有効期限の1ヶ月前などに通知ハガキを送付してくれる場合があります。しかし、もしハガキが届かなかったり、車検日を忘れて受けなかったりしたらどうなるのでしょうか。この記事では、車検日を忘れていた場合の対応について解説します。車検日を忘れる不安を抱えている方や有効期限が近い方は、参考にしてください。

 

車検日の確認、車検日当日はセーフ？

車検は車検切れになると公道を走らせられないため、車検切れにならないよう早めに車検へ出す必要があります。もし、車検が切れる当日に車検を受けても問題ないのでしょうか。

まず、車検日の確認方法を紹介します。車検日を確認する方法は以下の通りです。

①：車検証（自動車検査証）を確認する
②：車検シール（検査標章）を確認する

車検証は、車内で保管しなくてはならない書類です。自動車に関する情報がすべて記載されており、車検の有効期間が満了する日も含めて記載されています。車検シールは、フロントガラスの上部に貼ってあるシールです。車外から見える数字が満了する年・月を確認でき、車内からでは正確な満了日が記載されています。フロントガラスの左上に貼ってあるシールは、法定検査ステッカーのため車検に関する日付けではありません。注意しましょう。

そのうえで、車検日当日に車検を受けるのはセーフなのでしょうか。当然、有効期間が満了する日までに車検に合格できていれば問題ありません。しかし、車両の状態が悪かった場合に通せない可能性があります。その場合、満了日を過ぎてしまう恐れがあるため、当日に受けるのはおすすめできません。また、一般的に車検は予約しないと当日持ち込みで受けられない可能性もあります。予約をしても、受ける枠が余っていなければ予約を入れられないため注意しましょう。

しかし、逆に早すぎても満了日が前倒しされる可能性もあるため、車検を受ける場合には車検満了日の1ヶ月前程度を予定してください。

車検が切れてしまった、どうやって車検を通せばいい？

さまざまな事情で車検日が過ぎてしまう可能性もあります。車検切れになった場合、どうしたらよいのか迷うかもしれません。

まず、車検切れになった場合は速やかに車両を車検に出してください。しかし車検切れとなっているため、公道は走らせられません。車検切れのときにできる対策を紹介します。

①：仮ナンバーを取得する
②：レッカー車や積載車を利用する

仮ナンバーは、自動車を保管している場所から検査場までの経路を含んだ「役場」もしくは「運輸支局」で申請できます。有効期間は、最大5日間で1車両につき750円程度の手数料がかかるため覚えておきましょう。申請の際には、自賠責保険証の原本や車検証、身分証なども必要です。

また、レッカー車や積載車を利用する方法もあります。整備工場へ依頼する方法や車検切れになったことを伝えたうえで車検の予約をしたときに手配できる場合もあります。もし、自分でレッカー車や積載車を運転する場合には、事前に車検先へ伝えておきましょう。場所によっては、大型車両が入れない場合もあります。

車検が切れた車に乗るとどんなことが？

車検切れした車に乗ると違法になるため、6カ月以下の懲役や30万円以下の罰金などがあります。併せて、30日間の免許停止処分にもなるため、注意が必要です。また、車検が切れるタイミングでは、自賠責保険も切れる可能性があります。自賠責保険が切れた場合には、1年以下の懲役または、50万円以下の罰金や30日の免許停止処分が科せられます。また、仮に事故が起きた場合には保険がおりないために賠償金を全額自己負担で支払わなくてはなりません。

車検切れや自賠責保険切れには注意しましょう。

車を購入したところから必ず通知が来るとは限らない！

車検の通知は、基本的に国や役所から来ることはありません。一般的には、ディーラーや車を購入した販売店などからハガキやDM、WEBメールが届きます。または、カー用品店、ガソリンスタンドなどの場所からも届くことがあります。これは、会員登録をしている方で定期点検や整備、オイル交換などを受けたことがある場合です。

しかし、必ずしも通知が来るわけではありません。多くの場合、車検が切れる予定の2～3ヶ月前に届きます。満了日までに車検を受けられるよう配慮した結果のタイミングです。

もし、車検の通知が来ない可能性で考えられる点は以下の通りです。

①：個人間での売買や譲渡で車を所有した
②：引っ越しをして住所変更をした

ディーラーなどで購入したときは、車の情報が店舗内にあるため通知ができます。しかし、個人間での売買や譲渡の場合、当然ながら関与していないため通知はきません。また、住所が変わったことを伝えず、転居・転送サービスの利用もしていなかった場合には引っ越し先に連絡が届かないため、引っ越し後は住所変更の旨をディーラーなどに伝えましょう。

まとめ：車検日を忘れる前に受けるよう心がけましょう！

車検は、必ず受けなくてはなりません。車検日を忘れてしまうと公道で走らせられなくなるため、期日を過ぎないように注意しましょう。まず、車のフロントガラスに貼ってある車検シールを確認することも大切です。また、あらかじめカレンダーやスケジュールアプリなどで日程をメモしておくこともおすすめです。満了日の1ヶ月前をめどに予約をして車検切れにならないよう心がけましょう。