自動車コラム
冬場に気を付けたい車のチェック
いよいよ冬も本番となり、寒い日々が続いております。冬場は、深夜や早朝などは窓ガラスに霜がついてしまったり、車そのものが凍ってしまったりと苦労もあることでしょう。本コラムでは、冬場に気を付けるべき車のチェックするポイントを紹介します。合わせて、冬タイヤの準備すべきタイミングなどについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
冬タイヤの準備は?
冬になると「スタッドレスタイヤの装着」のタイミングなどを悩まれる方が多いことでしょう。基本的には、冬に入る少し前のタイミングなど早い時期から交換をしておくと安心です。冬に入り、積雪予報などの情報が流れ出す頃はタイヤ交換の依頼をしても混んでしまう可能性があります。また、時期を逃し実際に雪や路面の凍結が起こったときにスタッドレスタイヤを履いていないと走行できない恐れがあります。
【スタッドレスタイヤのいろはを紹介】
①スタッドレスタイヤを購入すべきタイミング:冬シーズンに入る前に購入しましょう。本領を発揮させるためには60km/h以下の速度で200km以上走らせておくと万全な状態にできます。慣らし走行といって、新品タイヤを万全な状態に整える作業が必要です。タイヤの状態を良好に保つためにも必要で、地面とタイヤを接地させる状態を整えます。
②スタッドレスタイヤの選び方:車を走らせる環境によって種類を専門の方と選ぶと安心です。積雪が多い地域なのか、凍結しやすい道路なのかといった道路状況に応じて適切なものを選べると安心して運転できます。
③スタッドレスタイヤ装着時の走行するうえで注意すべきポイント:雪道や凍結した道などでも安心して走れるとはいっても、急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどの運転はやめましょう。
あくまでも、ノーマルタイヤよりも雪道に適正が高いというだけで道路の滑りやすさは変わりません。余裕をもって停車できる速度、ゆっくり曲がる運転など優しい運転を心がけてください。
もしもに備えてタイヤチェーンの携行を
冬場では、タイヤチェーンを携行しておくことも大切です。スタッドレスタイヤがあれば基本的に問題ないように思われるかもしれませんが、「大雪特別警報」のときにチェーン装着の規制が発令される場合があります。そういったときにチェーンを装着していないと道路上で立ち往生する危険があります。
【スタッドレスタイヤとチェーンの違い】
・チェーンを装着すると、ガタゴトと揺れてしまい不快感があるかもしれません。
・雪道を走行するときはチェーンと併用することで安心して走行できます。
・スタッドレスタイヤの場合、不快な揺れや取り外しの手間がない点がメリットです。
豪雪地域や坂道の多い地域などでは、スタッドレスタイヤだけでは走行できない可能性があります。そのため、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンを併用すると、雪道や積雪のある坂道でも車を走らせられる可能性があるため、必ず携行しておきましょう。
冬場はバッテリーがあがりやすい
冬場では、車のバッテリーがあがりやすくなっているためバッテリーの定期点検を実施するようにしましょう。
【なぜ冬場にバッテリー上がりが起こる?】
・気温が下がることで化学反応が起こりにくくなりバッテリーの充電効率が下がる
・エンジンを動かすために必要な電力が夏よりも必要となるため
・エアコンをフル活用するため電装品が活躍する場面が増えるため
上記のような点が原因でバッテリー上がりが引き起こされます。
バッテリーが上がると新しい物へ交換が必要です。一時的にほかの車から電力を供給してもらう方法もありますが、一時しのぎにしかなりません。場合によってはバッテリー以外の箇所が故障している可能性もあるため修理・点検が必要です。
このような事態に陥らないよう、以下のような対策を行いましょう。
・車を定期的に走らせる:バッテリーは走行している間に充電されるため、2週間に1度1時間程度走行させましょう。
・バッテリーの定期点検を実施する:タイヤ交換と同様に定期的にバッテリーの点検を実施することで、いざという時に困りにくくなります。
・エンジンのかけ方に注意:エンジンのON・OFFを増やすとバッテリーに負荷がかかります。そのため、効率よくエンジンをかけられるよう運転ルートを検討するとよいでしょう。
バッテリー上がりになると寒空の元で、ロードサービスを待たなくてはならなかったり、道路上でほかの車の迷惑になったり、事故の元になる危険もあるため注意してください。
霜のついた窓ガラスにお湯は危険!?
冬場になると、窓ガラスに霜がついてしまい真っ白で寒そうな愛車を目にする機会が増えます。しかし、いくら霜がついていてもお湯をかけてはいけません。温度差でガラスが割れてしまう危険があるほか、霜が溶けて水になり凍り付く可能性があるためです。
そのため、霜が降りてしまいそうな日などはカバーをかけて防止することをおすすめします。霜を取るアイテムが数多く売られていますが、スクレーパーなどでガラスを傷つける可能性もあるため、使用の際注意が必要です。また、解氷スプレーを活用して霜を取る方法もおすすめです。スプレーによりますが、おおよそ1分程度で解氷できます。
凍ってドアが開かない場合は
ドアが凍ってしまい開けにくい場合もあることでしょう。そのときは、無理やりこじ開けるのはおすすめしません。無理やりこじ開けることで、ドアノブの破損やドアについているゴムが剥がれてしまう可能性があるためです。
ドアが凍ってしまい困ったときは、解氷スプレーを活用しましょう。お湯などを使うとドアガラスが割れる危険があるため、解氷スプレーで対処すると安心です。
まとめ:冬場でも快適なドライブを!
冬場でも今回紹介した点に留意することで、快適なドライブができます。また、走らせる時間帯や天気に応じて外出することも当然大切なポイントといえるでしょう。雪が降る日、寒い冬でどうしても車を出さなくてはならないときに、安全な走行ができるよう事前に準備をしてください。自分の命とともに、周囲への思いやりにも繋がります。